(2) 循環型社会に対応した住宅エコピア
1] 経緯
東京都はこれまでも都営住宅の建設にあたって、建替時の解体工事で発生したコンクリート塊を再利用したり、敷地内の緑化に努めたり、透水性のある舗装材を使うなど、環境への配慮に努めてきた。さらに、近年の地球環境問題の深刻化を踏まえ、循環型社会づくりに対応した住宅(エコピア)の普及に向け、太陽光発電や雨水利用などができる、環境により一層配慮した都営住宅の建設に取組むこととし、モデルとなる実験住宅として「都営蓮根三丁目第3アパート」を建設した。
ここで導入したさまざまな技術について、環境負荷の低減効果(CO2削減効果など)や維持管理上の課題を検証しながら、今後エコピアを普及するための「整備指針」や都民向けの「ガイドブック」を作成していくこととしている。
2] 事業概要
i) 名称:都営蓮根二丁目第3アパート
ii) 住居表示:板橋区蓮根二丁目16番19
iii) 敷地面積:約3,430m2(区管理公園660m2含む)
iv) 建築面積:約1,080m2(延床面積:約3,990m2)
v) 構造:鉄筋コンクリート造 地上5階建
vi) 諸元:住宅50戸(高齢者住宅15戸、ワーデン住宅1戸、一般住宅34戸)、集会室、団らん室
vii) 環境配慮:都営住宅部分:
雨水利用、雨水浸透・雨水流出抑制、屋上緑化、緑化パーキング、太陽光発電、省エネ対応、生ゴミ処理等
区管理公園部分:
ビオトープ、水循環利用、風力発電・太陽光発電等
viii) その他:「環境共生住宅市街地モデル事業」(建設省)指定