日本財団 図書館


(3) 金町浄水場常用発電PFIモデル事業

 

1] 経緯

 

東京都では、より災害に強い水道の構築をめざす施策の環として、万一の事故や震災時においても、浄水場の運転に必要な電源を確保するため、常用発電設備を整備することとしている。また、発電設備については、地球環境にやさしい循環型都市づくりへの取組みの一環として、発電装置から発生する熱を有効利用するため、都市ガスを主燃料とするコージェネレーションシステムの導入を進めている。

 

2] PFI導入の意義及び方法

 

浄水場の常用発電設備の設置及び管理にあたり、多様な経営手法の選択の一環としてPFIを導入していくことは、水道事業経営の効率化を図り、水道財政の安定化に資するものと期待できる。

そこで、金町浄水場の常用発電設備の設置及び管理について、PFIの導入を前提に収益性、現行法令関係、事業のリスク、事業規模の適正性、特定財源等を幅広く検討した結果、これをPFIモデル事業として実施することとし、今後、参加希望業者を公募していくこととした。

なお、他の水道事業等への導入にあたっては、事業の優位性、水質の安全性、供給の安定性、事業リスクなどを十分考慮するとともに、当該モデル事業の実証を踏まえて、別途検討することとしている。

 

3] 事業内容

 

i) 事業目的

・浄水場への電力及び熱供給(平常時)、電力供給(震災時)

ii) コジェネレーションシステム

・発電装置からの排熱を、浄水処理の過程で発生するスラッジの加温に利用し、脱水効率を向上させる。

iii) 導入規模

・現行契約電力(最大23,000kw)の概ね2分の1

iv) 事業期間

・概ね20年間(施設の耐用年数の整合による)

v) PFI事業類型

・サービス提供型、BOT又はBOO方式

 

4] スケジュール(予定)

・公募開始 1999年1月

・契約締結 1999年8月

・供給開始 2000年10月

 

 

 

前ページ   目次へ   次ページ

 






日本財団図書館は、日本財団が運営しています。

  • 日本財団 THE NIPPON FOUNDATION