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事務局より提示された上記「地域文化財・歴史的遺産活用による地域おこしのためのプログラム(案)」に対して、委員各位から出された意見等について項目ごとに整理すると以下のとおりである。

 

(1)地域文化財保存・歴史的遺産活用による地域おこしのためのプログラムについて

○歴史、文化等地元の伝統的なことに関心の深い地域に対する、財政的なものを含めたバックアップ体制があれば、地元を見つめ直して元気を出す契機になるのではないか。

○こういう制度ができることは大変意義があり、国の方で認知されると県や市町村も上乗せしてやりやすくなる。

○伝承についても、それを披露する場所がきちんとあって、価値があるというように認識されれば、いくらでも若者にとっても魅力的な世界になりうる。

○これまでの補助金、交付金はどちらかといえば物を作る方が中心だったが、これからはソフトに重点を移していくことになるだろう。その際、地域文化を一つの切り口としてやっていくのは画期的ではないか。

○従来の地域振興はものづくりが主流で、無形のものにはやや気がついていない。無形文化が地域振興に戦略として大変重要だと知らしめ、保存だけでなく、全国的・全県的に活用する道を探る。そのためのバックアップ体制も用意する。そのことを知らしめるのが当懇談会の大きな役目である。

○一度にたくさんはできないだろうが、このプログラムが一つの刺激になっていけばいいのではないか。この会そのものが全部保存するのは無理だろうから、保存の大切さを教えていくということではないか。

 

(2)地域文化財保存事業

○今あるものを単に撮るだけなら簡単だが、それをきちんと復元して保存するには作業的にも金銭的にも大変である。

 

 

 

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