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ロジカル・フレームワーク方式とプロジェクト・フレームワーク方式

 

プロジェクトの計画、モニタリング、事後評価に対する「ロジカル・フレームワーク方式」が米国において初めて開発されたのは、1960年代後半のことである。それ以降、この方式は、英国の国際開発省(DfID)など、諸外国の開発省庁でも採用され、実用化されている。

 

この方式の中核となるのは、英国国際開発省が「プロジェクト・フレームワーク」と呼んでいるマトリックスである。

 

このマトリックスでは、縦軸にインプットとアウトプットの階層が示される。横軸には、各情報の評価方法と、それに関連した条件設定とリスクに関する質問事項が示される。したがって、このマトリックスは一連の手続きというよりもむしろ、思考の手助けをするものである。つまり、一連の課題を包括的に示すものである。

 

「プロジェクト・フレームワーク」マトリックスは、次のような構成になっている。

 

インプットまたはアウトプット:達成事項と価値の指標:指標の定量化または評価方法:条件設定、リスク、諸条件

部門別目標または国家目標に対する寄与:どう測定したか?:情報源は?:短期的目標が部門別目標または国家目標に寄与するために必要な外的条件は?

短期的目標に対する寄与:どう測定したか?:情報源は?モニタリングに必要か?:アウトプットから短期的目標達成までの進行を阻止する恐れのある外的要因は?

アウトプット:種類、量、時期に関する物理的測定値:情報源は?:スケジュール通りに出す予定のアウトプットに必要な外的要因は?

インプット:どんな資源、人材、訓練などか、どの程度のコストか、どの程度の期間に渡るか、誰が提供するのか?:情報源は?:プロジェクト開始時に必要なODA管理範囲外の決定事項/処置は?

 

 

 

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