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6章 マルチメディア型観光情報システム開発と利用促進に関する検討

 

1. システム開発の基本的な考え方

 

本システムは、観光地から観光客及び旅行エージェント等の観光関連事業者が必要とする観光情報を効率的に収集、デジタル化することによりインターネット等の多様なデジタルメディアで提供することにより、必要な人が、必要な時に、必要な観光情報を効果的に提供し、旅行者及び旅行エージェント等の観光関連事業者への情報伝達性を高めることにより、観光地の効果的な宣伝及び集客効果の向上を図ることを目的とする。

 

(1)システムの設計方針

本システムを設計するにあたっての方針を以下に示す。

 

(1)-1. 段階的アプローチ

 

本システムの基幹インフラに位置するインターネットについては、現状においても急速に発展、変化しており未だ成長の過程であることを踏まえ、基本設計においても導入段階、成長段階、成熟段階で構成される段階的なシステム構築を前提とする。なお、本報告書における基本設計は導入段階について重点的に実施するものとする。

 

(1)-2. ハードウェア

 

1]サーバー:

情報蓄積量、情報処理量に適した、市場で広く普及する信頼性の高い汎用的かつ経済的なサーバー機を対象とする。

2]端末:

基本的には市販のパーソナルコンピュータに代表される端末をベースとする。 将来的には、モバイル系端末、電話機及び家庭内のテレビも対象となることが想定される。

3]ネットワーク:

基幹インフラはインターネットである。また、当面の端末からのアプローチ回線については公衆電話回線、ISDN、デジタル専用線を対象とする。将来的には移動体通信網、CATV網、デジタル衛星通信網及び光ファイバー網等が想定される。

 

(1)-3. ソフトウェア

 

1]サーバー:

基本ソフトウェアは蓄積及び処理する情報量により現状においては大きく二つの選択肢となる。大規模、中規模前提であればUNIX、小規模であればWindowsNTが妥当であろう。また、WWWサーバ、メールサーバ等のインターネットの基本的機能については、各々の基本ソフトウェアに適合したサーバーソフトウェアを選定する。

 

 

 

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