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技術的な要求

氷チャートおよび他の各種の画像と図のプロダクトは、氷サービス統合システム(Ice Services Integrated System; ISIS)を使って、多くの他のデータソースも用いてRADARSAT画像から起こされる(表5.6)。これらのデータはその後、衛星、携帯電話および地上電話線によって海上の顧客に中継される。RADARSAT画像解析図とRADARSAT準画像は、ダイヤル呼び出し速報掲示板システム(dial-up bulletin board system)で取得できる標準プロダクトになっている。ERDAS画像またはJPEGフォーマットの画像プロダクトは、普通は計測3時間以内に、解析は6時間以内に入手可能である。

 

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表5.6 カナダ氷サービスで使用しているリモートセンシングデータ

 

CISの主要な顧客であるCCGからの意見によると、毎日のチャートの精度が改善されなければならない。それはRADARSATの準リアルタイムの入手可能性に直接帰する。さらに、これは危険な氷状態に対する警報の精度を改良することにつながる。CCGにとってRADARSATデータの業務上の価値は処理される割合とともに増加し、プロダクトは砕氷船に広まっている。このデータの経験者、またはしばしば利用するユーザーは、広い範囲とさらに詳細なかつ正確なプロダクトを要求している。他のユーザーは、CISからのプロダクトにほとんど問題が無く、それは満足されている。

 

経済上の要求

CISにとっての主要な出費項目は、第一にデータの獲得、第二に計算機と通信の基幹施設、そして第三に給与である。RADARSATは大変安く得られ、ERSデータは無料である。この結果、衛星データの価格は氷サービスの品質とコストの両方に大きく影響を与えることができる。衛星データは高品質でなければならない、また、しばしば繰り返して覆い、どんな天候でも観測可能でなければならない。

 

 

 

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