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図5.12 氷センターにより定期的に観測される主たるカナダの氷領域

 

海氷情報のユーザー

CISの主要な顧客はカナダ沿岸警備(Canadian Coast Guard; CCG)である。すべてのCCGの砕氷船とIce Operation Office は、CISが開発した通信表示システム(IceVu)を装備している。これはRADARSAT、航空機搭載SLARおよび補助的なデータを捕らえて表示するよう設計されている。RADARSATのScanSARデータは、CCGが船舶に航路を指示したり、セイントローレンス湾とセイントローレンス川との間の砕氷船の配備のバランスを保つために必要な氷情報をCCGに供給する。

データは、Ice Operation Officerが氷で危険な海域に船を効果的に配備することができるように、観測後数時間以内に受信される。CISの顧客サービス部門では、顧客が要求するより狭い範囲の詳細な監視のために、より高い解像度の画像を他のRADARSATモードから獲得するであろう。例えば、最近建設された州連邦架橋とラブラドルのボイジー湾における新鉱床で、RADARSAT標準およびファインビーム画像が取得されている。

 

 

 

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