5.2 海氷監視システムの特徴
海氷監視業務は、海氷が出現する国々において確立され、組織的に活動がなされている。というのは、海氷は海上交通、気候、生物圏及び住民に関して重要な影響力を持つからである。
ヨーロッパでは(図5.1参照)、海氷の監視は冬季のバルチック海域(青線)、ロシア領北極域(Northern Sea Route; 北方海域航路)(赤線)、バレンツ海/スバルバード海域(黄線)、そしてグリーンランド/アイスランド海域(白及び緑線)において、最も重要である。ヨーロッパ以外では、北アメリカ(カナダと合衆国)と東アジア(日本、中国、ロシア)で地域的に海氷の監視を実施している。