2.実施結果
平成10年度の交通ボランティア育成講座は、昨年と同様に「Let'sおでかけサポーター」という名称で、首都圏と関西圏の西武新宿線航空公園駅、神戸港中突堤中央ターミナルの各々2会場の協力を得て実施致しました。
講座の告知は、1月の実施を前に、12月から主にパブリシティ展開、官公庁へのポスター配布などを通して告知し、開催日間近まで応募の問い合わせが続きました。
参加の動機と参加者の特徴
参加者応募受付は電話で行い、参加動機としては「以前からこの様な講座に参加してみたかった」「ハンディのある人と実際にふれあいサポートしてみたい」という意見が全体の75%以上を占め、近年ボランティア活動への関心が非常に高まっていることが窺えました。参加者の内訳を見ると、所沢の講座では55名の参加者の内女性が43名、男性が12名で78%を女性が占め、その中でも10代〜20代の学生の参加が目立ちました。神戸の講座では男、女、年代別とも比較的バランスよく参加されましたが職業的には学校、教育関係者の参加が目立ち、体験したことを早速皆に伝えたいという発言が多数ありました。また、神戸の意見交換会ではパルデメール(客船/意見交換会会場)が着岸する直前まで意見が交わされ大変充実した時間になった様に思われます。講座終了後、参加者一人一人に修了証をお渡しして「おでかけサポーター」として登録して頂きました。
体験会場の特徴
【首都圏会場】
所沢の体験会場である西武新宿線「航空公園駅」は施設の面でもエレベーターや身障者トイレ等特にバリアフリー化の進んだ駅として高齢者や障害をお持ちの方々の利用にとても役立っています。また、駅前ロータリーや歩道、航空公園も今回のコースづくりにおいて有効なスペースが数多くあり、全体的に内容の濃い講座となったかと思います。
【関西圏会場】
神戸の体験会場である「神戸港中突堤中央ターミナル」は阪神大震災後にすべての人にやさしい施設を目指してつくられた最新の客船ターミナルです。特に障害者にもわかりやすくつくられた情報板、2方向型エレベーター、音声誘導システムなど参加者が初めて体験する施設も多く周知するには良い機会となりました。また、オリエンテーションは神戸海洋博物館、意見交換会は船の乗船体験も兼ねて客船パルデメールの各会場にて実施しました。