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表5-3 都市別でみた、ノンステップバスの普及状況

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2] 路面電車(含むLRT)

表5-4に示すとおり、低床車両の普及率は欧州の方が進んでいる。ナントでは、低床化車両の普及率が33%となっているが、これは中央の車両だけを低床化していることによるもので、全ての編成が車いす対応となっている。これに対して、ハイデルベルグでは24%となっているが、低床化車両の編成と、そうでない編成が混在している。また、ストラスブールでは、全面的に低床化している。シュツットガルトでは、LRTの路線網拡充に注力しており、その床面とプラットホームは同レベルである。旧路面電車の低床化は図られていないので、表5-4の数字となっている。

 

表5-4 都市別にみた、低床車両の普及状況

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(3) 大量輸送を利用する車いす使用者の数

データ数の制約から、シュツットガルト、ハイデルベルグ、ベルリン、金沢についてのみ比較を行った。シュツットガルトおよびハイデルベルグの水準は、表5-5が示すとおり、横浜、金沢を大きく上回っている。

もっとも、ベルリンについては、後述のとおり、STサービスに力を入れていること、Sバーン、Uバーン等の高速交通網が発達しており、乗換えの垂直移動が多いことなどから、大量輸送(バス、路面電車等)を利用する車いす使用者の数が少ないものと思われる。

 

 

 

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