3] タクシー
福祉タクシーとして、障害者の移動支援を行っている。
導入の経緯は、当初は民間のタクシー会社の労働組合により障害者への運賃2割引サービスを実施した。しかし、その後収益が赤字となり継続困難になったため、市が費用負担をし「障害者福祉タクシー事業」として継続することになった。
事業の概要は、障害等級1、2級、および精神薄弱A1、A2で所得税非課税者に対し、タクシー利用料金の一部をタクシー券を交付し助成するものである。
福祉タクシー券には、1,350円(大型リフト付タクシー:10台)と1,080円(一般車両:4台)の2種類あり、36枚/人を交付する。
電動車いすの場合は予約が必要である。予約がとれないことは、現状はない。
大型タクシー利用者の要望は補助額の増額であり、普通タクシー利用者は、タクシー券の交付枚数増加である。大型タクシーを利用する車いす使用者は長距離移動でこのサービスを活用し、その他の障害者は近距離移動でこのサービスを活用しているものと思われる。
4] 福祉バス
福祉バス導入については、障害者の活動拠点である福祉施設「希望荘」への送迎サービスがなかったことから、障害者から送迎サービスの要望があり、まずは小型ワゴン車を導入することになった。その後、事業化された。
市が事業主体および車両を所有し、運行業務は社会福祉協議会(社協)に委託している。運転手については、社協が業者へ委託し費用は市が負担している。
利用目的は、平日は「希望荘」およびデイサービスセンターの送迎用として運行し、日曜日は障害者団体等のレクリエーション等に貸し出す。買い物など個人的な利用については、福祉バスの利用はできないため、福祉タクシーを利用する。
福祉バスは4台あり、リフト付バスやワゴン車、マイクロバスを使用し、運行経路はドア・ツー・ドアと設定経路の2種類がある。
5] STサービス
市では、STサービスの提供を行っていない。その理由として、利用者のニーズにどれだけ応えられることができるか、あるいは、タクシー会社との関係、ボランティア自身の事故に対する不安等検討すべき点があるため、現在のところ導入に至っていない。
6] ガイドヘルパーサービス
ガイドヘルパーの派遣は、市が福祉公社に委託し、福祉公社が運営を行っている。
利用対象者は視覚障害者の1、2級、全身性の障害者(脳性まひ等)1、2級の単身者および家族が日中外出する高齢者である。利用目的は、通勤・通学、買い物を除く(買い物の場合は、ホームヘルパーを利用)、通院、冠婚葬祭などである。