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2] 公共交通

市内の主な交通機関は、バス、路面電車および鉄道である。熊本は路面電車を存続させている数少ない都市の一つである。

表4-2(P52)が示すように、熊本市では、バスが公共交通の半分のウェイトを占めており、残りを路面電車と鉄道で分ける形となっている。

 

3] 交通事業体

市内のバス運行の事業者は、市交通局と民間の九州産業交通、熊本電鉄、熊本バスの計4社である。路面電車は市交通局が運営している。

 

(3) 移動制約者への対応

1] バス

イ.車両

移動制約者の乗降可能な車両を市内で運行している。導入されている車両は、リフト付バスと超低床バス、ノンステップバスの3種類である。超低床バスは、床面の高さが55cmで運転手がスロープを出し、車いす使用者の乗降を介助する。ノンステップバスは、それよりも床面の高さが低く、ニーリングをすると30cmまで下がる。

 

表4-3 移動制約者対応バス一覧(熊本市)

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表4-4は各事業者で導入されているバスの状況であるが、超低床バスが合計17台でノンステップバスは5台である。

 

表4-4 市内運行バス一覧(現状:98年10月現在)

060-2.gif

 

市営バスについては、3種類の移動制約者対応型車両が6台、4路線で運行されている。路線は、福祉施設や病院等の車いす使用者の利用が多いと考えられる地域を勘案して決定している。これら6台の運行時間は時刻表に表示されており、約1時間に1本の割合で運行されている。

 

 

 

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