2. 熊本市
(1) 市の基礎情報
1] 面積および人口
熊本市は、人口約64万人、約253,000世帯、面積約266km2の地方中核都市である。
2] 移動制約者の状況
高齢者の数(65歳以上)は、約98,000人で高齢者比率は15.3%である。これは全国の高齢者比率16.0%および熊本県の19.9%に比べると、低い値となっている。41
障害者の数は、19,521人(全人口の約3.0%)でその内訳は視覚障害者2,139人、聴覚および平衡機能障害者が1,983人、音声言語機能障害者169人、肢体不自由者9,702人、内部障害者5,528人である。42
(2) 交通手段の基礎情報
1] 交通手段分担率
市内の交通手段分担率を過去に行われたパーソントリヅプ調査からみると、自家用車の割合が年々増加している。その結果、交通渋滞は年々深刻化し、バス/路面電車の割合が急速に低下している。
自動車登録台数は、昭和61年度から平成8年度までの10年間で約1.6倍増加しており、道路などのインフラ整備の伸び率をはるかに上回っている状況である。その結果、中心市街地の自動車交通の飽和状態に加え、交通混雑箇所の拡大化が顕著となっている。
バス利用者の減少が続いていることから、バス活性化システム整備時費等補助事業を実施し、より使いやすく、よりわかりやすい交通機関の推進を図っている。