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表4-2が示すように、金沢市では、市内の交通機関の中心はバスであり、次いで、JR、民間鉄道の順となっている。

 

表4-2 輸送人員数でみた各公共交通モードのウェイト38

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3] 交通事業体

バス事業者は民間2社(北陸鉄道、JRバス)あるが、そのうちの北陸鉄道が市内のバス事業の大半を占めている。

 

(3) 移動制約者への対応

1] バス

イ.ノンステップバス

北陸鉄道は、1997年にノンステップバス(床面高35cm)を8台導入した(金沢都市圏のバス計350台)。なお、1998年度末には、ノンステップバスが合計15台となる予定である。ノンステップバスの運行路線は1路線(市民病院と金沢駅を結ぶ幹線)で、15〜20分に1車両の割合で運行している。北陸鉄道では、毎年7台ずつノンステップバスを導入したい意向である。

北陸鉄道は、市が移動制約者対策に積極的であったことと、社会的にノンステップバスヘの流れがあったことから、ノンステヅプバスの導入に踏み切った。

なお、ノンステップバス購入補助金については、1台につき北陸鉄道が1,550万円を負担し、不足分の1/2を国が、あとの1/2を県と市が折半した。

 

ロ.停留所

ノンステップバスの停留所の整備状況は、4ヶ所の停留所が車いす使用者が単独で乗降できるように整備されている。整備内容は、バスを歩道部分に隙間なく横付けできるできるよう、停車位置と車いす使用者の待機場所を表示してある。

それら4ヶ所の停留所の中には設置場所によって、正確な位置に停車できないこともある。

 

38 運輸経済研究センター「地域交通年報」(1996年版)をもとに作成

 

 

 

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