4章 日本の調査対象都市の概要
1. 金沢市
(1) 市の基礎情報
1] 面積および人口
金沢市は、人口約43万人、約165,000世帯、面積約468km2である。
人口は、2005年まで平均約0.5%ずつ増加すると推計されている。
2] 移動制約者の状況
高齢者の数(65歳以上)は、約67,000人で高齢者比率は15.4%である。これは、全国の高齢者比率16.0%および石川県の17.5%に比べると、低い値となっている35。
身体障害者手帳所持現状(平成10年4月1日現在)障害者の数は、約12,000(全人口の約2.7%)でその内訳は視覚障害者が約1,100人、聴覚障害者が約1,000人、内部障害者が約2,800人、肢体不自由者が約7,100人である。等級別では、1級が約4,000人、2級が約2,200人、3級が2,300人である。1、2級を合わせた重度障害者が、全障害者の5割以上を占めている。
(2) 交通手段の基礎情報
1] 交通手段分担率
公共交通7.7%、自動車44.2%、自転車19.5%、徒歩他28.6%となっている37。
近年は、自動車の割合が年々増加している。公共交通機関の利用が減少している模様である。
2] 公共交通
地域における公共交通モードのウェイトを計算するために、各モードの年間乗員数を利用した。なお、バスについては、県ベースの年間乗員数のみあることから、便宜的に当該都市における年間バス乗員数を当該都市の人口割合(県全体を100とする)×県ベースのバス年間乗員数によって表現している。本章で取り上げる3市については同様の方法を用いている。
35 平成10年度住民基本台帳人口要覧
36 金沢市障害者福祉課
37 金沢市パーソントリップ調査(1984)