郊外バスについては、720台が運行している。このうち130台が低床化している(床面高35cm)。郊外バスにノンステップバスが導入されたのはごく最近のことで、バス停の整備が開始したことから、新たに導入されたものである。
2] LRT/地下鉄/郊外電車
RMVは、LRTと地下鉄で計600車両を運行しており、うち360車両を低床化している(写真:図7-23参照)。しかし、駅ホームの高さの問題から十分アクセスできるようにはなっていない箇所もある。
郊外電車(Sバーン)では、車内にのりこむための道具があり、列車から自動スロープがでてくる仕組みとなっている。Sバーン専用駅では、ホームと列車の高さが同じになっているものの、非専用駅によってホームの高さがまちまち(3,55,76,92cm等)で、これに対しては、列車から出てくるスロープの長さを変えることで、勾配を一定範囲内に保つようにしていく予定である。
3] 駅舎
RMVの全405駅のうち20%について、下記対応を完了している。
・駅エレベータ:24時間利用できる仕組み。但し維持管理費は大きく、1台につき3万7千マルク/年かかる。なお、電動の階段昇降機は、同伴者を必要とするため、不評であったことから、基本的にはエレベータ設置を原則としていく。
・階段の位置を変更し、ガラス張りのエレベータを設置(治安対策上)。
・Mobile Center(案内所):発車時刻、乗換え案内、飛行機利用等の案内を行う
・身体障害者用トイレ
・プラットホームヘの屋根設置
・ホームの拡幅、駅表示文字の拡大