日本財団 図書館


問題点

市の応援体制が十分でないとSOSサービスは考えている。また、1999年5月には、フランス国鉄から賃借しているスペースを明け渡すことになっている。フランス国鉄は、非営利団体の力を借りずに、障害者問題に対処しようとしている。この背景には次の2つの点がある。

・失業率の高い若者層に対して、障害者援助を業務とさせ、失業問題を緩和したい。

・SOSサービスがホームレス援助を行うことで、駅舎内にホームレスが居つくことになり、治安管理上好ましくない

 

ホ.ボランティア(無償のサービス提供者)の役割

このサービスが開始したときは、SOSサービスはボランティア団体であった。しかし、ボランティアは長く続かず辞めてしまうケースが多かったことから、このサービスを業務として提供することがより望ましいという判断になった。現在、ボランティアは1人もいない。同サービスでは、ボランティアはプロ意識に欠けるので基本的に期待していないとのことである。

 

図2-4 LRT路線図(ストラスブール)

034-1.gif

 

 

 

前ページ   目次へ   次ページ

 






日本財団図書館は、日本財団が運営しています。

  • 日本財団 THE NIPPON FOUNDATION