4.2 AISとの連携案
(1) 方式検討
従来の海上交通システムのレーダーでは不可能であった船舶の自動識別がAISでは可能となる。なお、今後のVTSにおけるAISとの連携については、AISの国際的な動向に注意しつつ、検討していく必要がある。
VTSへのAISの導入は、新方式レーダー案で指摘した問題点を解決できる。
(2) 主要各機器の機能性能調査設計
今後の各海上交通センターにおけるAISとの連携について検討した結果、新たに具備すべき接続性能としてつぎに示す接続性能をつぎのように決定した。
検討に当たってITUの新勧告案 ITU-R M[8C/XA](海上移動周波数帯での時分割多元接続を用いる汎用船舶搭載自動識別システムの技術特性)を参考とした。
1) 接続インターフェース
a) 通信方式ほか VTSとの接続は例えば別途独立の通信接続装置による
通信方式の詳細は今後のITUの勧告を待って設定
2) 交信データ
a) 船舶識別情報 船舶を確定するための静的情報
b) 船舶動静情報 船舶の動きを把握するための動的情報
c) その他の情報 その他の情報
詳細は今後のITUの勧告を待って設定