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■ヒアリング要旨【2】男里川〜磯ノ浦

 

■地域の概況

◇和歌山県・人口は横ばい〜減少気味。漁業人口も同じ。南部は過疎化が進んでいる。和歌山市では紀ノ川流域のみ増加。橋本市は難波まで45分で和歌山市よりも近いことと、南海電鉄、住都公団の「南海林間田園都市」が進展し人口が増加している。

◇和歌山市

・加太・友ヶ島の観光客…昨年の観光客は105万人。うち、宿泊客15万人。今年深日港〜友ケ島の船が運行開始したので、入り込み客がどうなるか。

・住まい…市域では住宅があまり海岸部に迫っていない。

・サニータウン…田倉崎〜磯ノ浜の高台。民間開発の住宅地。景色はいいが風が強い。

・漁港付近…背後地に漁村の集落が広がる。

・和歌山市の人口は約39万人。

◇阪南市

・人口は約58,000人。府下では人口が増えている。8-9割が大阪への通勤者。

・泉南エリアにおける岸和田以南での行政の中心地は尾崎。中心市街地を形成。

・大型スーパーのオークワ、イズミヤが尾崎に立地。

・市民病院あり。

・西部丘陵開発「阪南スカイタウン」…関空の土取り跡を開発。交通手段が少なく入居率が低い。

・スカイタウン周辺に新たなニュータウン、カレッジタウンを開発中。カレッジタウンには大学を誘致する予定。

 

■海岸線の特徴

阪南市

・りんくうタウンと岬町の長松・小島海浜保全地区に挟まれたエリア。

・半自然海岸…全般的に浸食海岸のため、突堤を設け砂の流出を防いでいる。

・防潮堤が続き(いわゆカミソリ護岸)、道路や住宅地から海が見えない。

・市域の海岸線の延長は約8km。水深15〜30m。ほとんどの海岸部で住宅が迫っている。

●男里川

・汽水域に自然の干潟が残されている。

●男里川〜せんなん里海公園

・防潮堤により海は見えないが、海岸に下りることは可能。

・小原川〜久堀川…自然の断崖が続く。

●せんなん里海公園

・人工岩礁…府が整備中。タイドプール(潮だまり)を設けている。

・ぴちぴちビーチ…養浜による海水浴場。

◇岬町

・港湾施設、漁港以外はほとんど自然のままの海岸線が残っている。

●自然海浜保護地区

・長松自然海浜保全地区…軽自動車がやっとすれ違える程度の道路がつながる。

・小島自然海浜保全地区…長松海岸同様、自然のままの海岸線がつづいている。

●自然の岩礁

・観音崎…保全地区に指定されてはいないが、自然の岩礁のある地域。

●海水浴場

・ときめきビーチ…せんなん里海公園の西に位置する養浜でつくられた海水浴場。

◇和歌山市

・海水浴場、漁港、業務用の埋め立て地がつながる。

・住宅地は、漁港の後背地及び民間開発による北部のニュータウンにとどまる。

・北部は港湾管轄エリアで、山も迫るため、自然のまま残されている。

●大川〜深山

・断崖絶壁の海岸線。海面と道路面との高低差は約40m。

・ほとんど手を付けていない。

●深山湾付近

・昔海水浴場として使われていた狭い砂浜がある。長さ4-50m、幅10m程度。

●加太海水浴場〜加太港〜友ヶ島

・加大港付近…海水浴や釣りなどマリンレジャーが楽しめる海岸線が広がる。

・友ケ島…海岸線にはゴミが多い。

●田倉崎〜磯ノ浦

・干潮の時のみ歩くことが可能。ただし、岩場で危険。

●磯ノ浦(正式名称は二里ケ浜)

・市域で最も自然の残された砂浜。

・西脇港が隣接する。

●和歌山北港区〜和歌山本港区

・埋め立て地が広がる。

●雑賀崎〜片男波

・漁港と砂浜につくられた海水浴場が広がる。

・片男波…一部養浜でできた特徴的な形の海水浴場。自然の干潟が残っているため、生物が豊富。それを守るため河口堰を設け、漁業者との共存共栄を図っている。県の万葉館・健康館などあり。砂浜は散策道路が続いている。戦前は観光客も多く、東洋一のタワーもあった。

●名草ノ浜〜マリーナシティ

・名草の浜…マリーナシテイの北側、南国イメージの海岸。約840m。

・マリーナシテイ…ミニテーマパーク、マンション、ヨットハーバーなどの整備がほぼ完了。

 

 

 

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