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・扇町地区…末広地区との間で公有水面埋立にあわせ、道路計画を進めている。

・丸島地区…魚つり公園の周囲には、すでに自転車・歩行者専用道路が完備。将来はてきればボードウォークにしたい。

・東海岸町沖地区…南端の緑地の完成に合わせて、地区を縦断する緑の遊歩道をつくる予定。

◇西淀川地区

●自動車道路

・中島地区…自動車が通行できる外周道路はあるが、利用はほとんど工場関係者のみ。川沿いは近づけても荷揚げ程度しかできない。平成9年5月に尼崎側へ渡る中島橋ができ、阪神高速道路出入口への往来が便利になった。

・神崎川左門殿川沿い…千船大橋、神崎大橋、左門橋(国道2号)は、台風などで水量が増すと門扉を閉めて通行止めとなる。

・淀川沿い…淀川大橋(国道2号)、伝法大橋(国道43号)は、台風などで水量が増すと門扉を閉めて通行止めとなる。市街地から河口部に向かう自動車道は民有地ゲートまで。ゲートから先は、徒歩と自転車のみ通行可能。ゲートの鍵の管理は、本来下水道局だが、野球グランドの関係から体育厚生協会に委託。駐車場はない。さらに矢倉海岸へ向かう川沿いの道は民有地の一部(堤防)が水没しており、このつなぎの整備が課題。

●公共交通機関

・河口部にはあまり行き渡っていない。

・JR東西線の開通によって、周辺の地区は大阪中心部からのアクセスが便利になった。

・阪神西大阪線が難波まで延長される計画はあるが、進んでいない。将来的に近鉄線によって奈良方面につながると、利便性が増す。

・中島地区、西島地区は、バスも含めて公共交通機関はない。

●遊歩道

・.大野川自転車・歩行者専用道路(通称:大野川緑陰道路)…かつて運河だったところを自転車・歩行者専用道路に整備。全長4キロ。淀川沿いの道路に接する地点は高低差があり、スロープ化が検討されている。明治時代は舟運・治水用の運河。戦後は地盤沈下によって河川機能が低下し、悪臭を放つドブ河だった。市民からの要望を受け、市の施策として川を埋めて植林を行い、自転車・歩行者専用道路に整備した。昭和54年完成。鉄道や主要道路とは立体交差し、全長3.8キロの一体利用が可能。幅は広いところで50mあり、ベンチ、トイレ、ゴミ箱なども各所に完備。散歩、ジョギングの他、買い物の際に遠回りでもこの道を自転車で通る人も多く、市民の憩いの場として親しまれている。市民からの要望もあり、区境から東側、淀川区側への延長整備を市に要請中。

●自転車道

・西島地区内を縦断する自転車道が計画され、一部はすでに完成している。現在、淀川沿いの道との接点は階段。

・なにわ自転車道…「健康とスポーツの周遊路」の一つとして整備され、現在、神崎川沿いがほぼ完成。川沿いの堤防の内側を走り、さらにその内側に自動車道、町が続く。土地が川よりも低いため、川を見ることはできない。現在、中島大橋とのつなぎの部分は迂回しなければならないが、安全面を考慮した整備を市に要望している。

・その他の自転車道…西島川右岸と、左岸の一部も自転車道として整備されている。

■産業と市民開放

◇エリア全体

・許可漁業(魚を追いかけて船が入ってくる)はあるものの、現在は漁業はほとんど行われていない。

◇尼崎地区

・臨海部の工業地帯のファクトリー・ツアーは、過去一度実施したが、安全性の問題や企業の意向もあって、現状では恒常的な実施は難しい。開放に協力的な施設は関西電力第三発電所のみ。

◇西淀川地区

・国道43号以西は、工場地帯。工場の規模は小さく、また見学に適した種類でもないため、ファクトリー・ツアーなどによる市民開放は行われていない。

・大野下水処理工場…市の施設。梅の花の季節には敷地内を市民に開放。

・環境事業局西淀工場…工場内の見学コースがある。

・渡船乗り場…区内に三ケ所あり、大阪湾へ釣り客を乗せていく。わずかだが、漁協の活動もある(所管は大阪府)。

■海辺、汽水域の使われ方・メンテナンス

◇エリア全体

・維持管理…施設、植栽などは県と市が半分ずつ負担して維持管理している。

・海面の利用…このエリアは広い静穏な海域があることが特徴(1000ha)。

◇南芦屋浜地区・西宮地区

・沖合い海域は、海洋レクリエーション海域と船(土運船)の係留海域の2種類に分け、共存共栄をはかっている。

◇芦屋地区

・芦屋川…雨量が少ないと、河口近くは全く水がなくなり、中を歩くことができる。車が通らず安全なため、近隣の保育園や幼稚園の園児たちの散歩コースになっている。国道43号以南では休日にバーベキューをする人が多いが、自動車の不法駐車、騒音、ごみ問題等で近隣の住民とトラブルもある。

年に数回、市が環境衛生協会と協力してクリーンアップ

 

 

 

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