(2) 保育サービスの連携
保育サービスについては、既に広域入所が実現されるなど広域的なサービスが提供されていることから、今後はその充実と問題点の解消に取り組む。また、保育ニーズの多様化や制度的な変化に対して広域的な取組が求められる分野について適切に対応できる仕組みの構築をめざす。
【当面の取組】
ア 保育施設の広域設置の検討
一時保育、病児保育、あるいは夜間延長(24時間)保育など、単独の自治体では極めて非効率でコスト的に運用困難な保育サービス、あるいはニーズはあるが、特別な対応などが必要な保育サービスなどについて、広域による対応を検討する。
量的には各市町とも大きくはないが、広域で考えると一定の需要が生じている分野に対し、低コストで効率的に高度・多様なサービスを供給することができる。
イ 保育料、サービス内容の共通化
各市町における保育料の共通化、あるいは障害児保育にかかる保母加配基準の実情を踏まえた統一化など、基幹的なサービス部分における基準をすり合わせ、広域入所をより円滑に推進する。
共通基盤の確立によって、広域入所がより住民のニーズに応じて容易になるとともに、各市町間の不公平感の是正につながる。また、障害児保育にかかる保母加配基準を統一化することで、障害児がどこでも均質な保育が受けられるようになる。
ウ 保母の共同研修
地域の問題点や子育て環境などで共通した部分を持つ一体的な圏域として、保母の各種研修の共同化や広域的な勉強会などを実施する。
共同研修によって保母が刺激を受け、また日常的な悩みや問題点の解消を図ることができ、保育サービスの高度化につながる。