こうした圏域の特色を踏まえながら、広域的な調整と役割分担により、土地利用や施設を圏域全体でバランスよく配置し、自然と住宅・産業・交通などの高度な機能が複合化・調和した自立的な圏域づくりを進めていくものとする。
圏域に立地する公共施設は、地域が個性を発揮する一つの拠点施設としての役割を果たすため、広域的なネットワーク化による魅力の向上と運営の協調・協力による新たな情報受発信など、高度な機能の集積・設置を誘導していく。
(3) 地域整備の基本目標
本地域の時来像、そして多様な高度機能が調和した自立的な圏域を実現していくためには、以下のような整備に取り組むことが求められる。
まず、圏域外との連携にあっては、鉄道、道路による基幹的な広域交通ネットワークの充実と整備を促進する。
次に、圏域内においては、圏域住民の日常的な生活を支え、同時に来訪者の圏域内の周遊を促進する交流ネットワークのための道路基盤、公共交通網の整備を進める。とりわけ、各市町の都市核・都市拠点をそれぞれにつなぐ交流軸の整備を協力して進める。
また、自然と都市とが最も良い形で調和・共生できる、環境・生活相互協調型の圏域づくりに努める。