日本財団 図書館


事業実施の状況では、スポーツ施設は文化施設以上に貸施設事業が主となっており、自主的な活動は各種大会や講習会の開催・サポートなどを行っている。また、指導者の配置なども限られた予算・人員のもとでの対応になることから、利用者への指導・協力の体制が不充分な場合が多い。

広域的な交流の場としては、体育指導員の講習会など、一部の専門分野においては滋賀県単位、あるいはより広域的な事位(近畿、国など)で研修などが開催されているものもあるが、2市3町の施設間の人材や情報の交流、連携した取組はほとんどみられない。

ウ 図書館・図書室

図書館・図書室の運営主体は、いずれも各市町である。(図表2-6参照)図書や資料の管理は各施設とも電算処理されているが、一部の施設では冊子式の目録などを併用しているところもある。

広域的な取組をみると、滋賀県内全体の組織として「公共図書館協議会」が設置され、既に図書館の専門職員など人材育成のための取組が行われているほか、各図書館は、滋賀県立図書館(大津市)とのネットワークシステムにより、県立図書館の所属資料、出版情報、雑誌情報、県内新聞記事索引などの検索、貸出申込、情報リスト打出し要求が可能になっている。申込図書は各図書館に貸出しを行い、一般利用者の利便性を高めている。また、草津市立図書館と大津市立図書館は、相互にオンラインによる所蔵図書・資料の検索が可能になっている。

これに対し、本地域内の図書館・図書室同士では、所蔵図書の登録状況について近隣の館との情報交流が一部で行われているにとどまり、人材の交流や書籍・資料の相互貸出、相互検索などは行われていない。

エ 資料館・展示体験施設

栗東町のこんぜの里は地元森林組合に、また、草津市でも一部の施設をコミュニティ事業団に直接、管理運営を委託しているが、圏域全体では概ね各市町が管理運営している施設が多い。(図表2-8・図表2-9参照)

 

 

 

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