事業実施の状況では、施設の性格上、比較的多様な企画や催し物などが自主事業として、あるいは関連する団体の事業として展開されており、好評を博して継続しているイベントもある。一方で専門家などの配置が少なく、施設として本来の目的を十分に果たせなくなっている施設もある。
広域的な取組をみると、施設は広域的なマップ(観光マップや施設マップなど)で紹介されることも多いが、市町を越えた連携や交流などの取組は、情報誌の交換、展覧会用に他館との資料などの貸借、講師依頼などを一部で行うにとどまっている。
これらの施設を核とする観光面では、湖岸における草津市、守山市、中主町と近江八幡市との連携、また、希望が丘を中心にした野洲町、甲西町、竜王町の協力など、連携の枠組みが多様で重層的に広がりをみせている。
オ 廃棄物処理施設
廃棄物処理施設については、前述のように中主町と野洲町が「野洲郡行政事務組合」を設立し、共同管理している以外は、それぞれ各市町で施設管理・運営を行っている。(図表2-12参照)
処理の面においても、リサイクルなどをはじめとする処理方法の違いが大きい(図表2-22・図表2-24参照)ことから、可燃物をはじめとする収集の面についても、内容が統一したものには至っていない(図表2-20参照)。搬入についても、指定業者制度を実施している施設と導入していない施設があり、統一されていない。(図表2-22・図表2-24参照)
また、意識啓発や情報面についても個々の市町での対応になっている。
こうしたなか、廃棄物処理法及び大気汚染防止法の改正に伴うダイオキシン対策の義務づけなどに対応するため、県事務所単位の検討会の設置など、広域化に向けた検討が進められている。