第1章 湖南地域の概況
1 広域的位置づけ
本節においては、調査の対象とする湖南地域2市3町(草津市、守山市、栗東町、中主町、野洲町)が広域的に占める機能的、あるいは地理的な位置づけについて整理する。
(1) 京阪神大都市圏における位置づけ
本地域は、広域幹線交通網により、西は京都、大阪、神戸、東は名古屋、東京へと結びつく国土幹線軸上の一拠点を形成している。同時に京阪神大都市圏に近接して時間距離が小さく、密接なつながりを持っている。
このため、京阪神大都市圏から人口、事業所、学術研究機関(大学など)が進出し、滋賀県はもとより近畿圏においても最も目ざましい発展を遂げ、産業活動を先導する役割を果たすとともに、首都圏・名古屋圏と京阪神都市圏を結ぶ交流核の一つとしての位置を占めている。
また、琵琶湖をはじめとする豊かな自然を維持しており、京阪神に対して貴重な潤いを提供する地域となっている。