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これは、地元有志のたゆまぬ努力と、史実に裏打ちされた外洋性町民気質によるものである。外洋性町民気質は、県の国際交流事業である「からいも交流」に当初から参加したり、タイ国、カンボジア等の東南アジアに子供達や婦人グループが活発にホームステイに行ったりすることからもうかがえる。このため、年1回の「ドラゴンボートフェスティバル」に訪れる県外者、香港、マカオ、中国の人達と共に、前日のウェルカムパーティーや当日のドラゴンボートフェスティバルに参加、観戦し、声援を送ったり雑談を交わしながら和気あいあいと楽しんでいる。

 

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ドラゴンボートレース

 

3. 交流事業の効果

このような姿を見るたびに、この「ねじめドラゴンボートフェスティバル」というイベントで始まった交流が、着実に町民の心の中に根付いてきていると思われる。東京から遠い過疎地であることについて、町民が何となく持っている劣等感を徐々に払拭し、何事にも積極的に参加できる町民意識が形成されれば素晴らしいことである。

 

4. 交流事業の問題点と今後の展望

今や根占町の看板ともなった「ねじめドラゴンボートフェスティバル」であるが、今後の課題がないわけではない。最初は、とにかくこのような過疎地で大きなイベントを行い、町活性化の起爆剤にしようと始められた。一生懸命頑張ってきた結果、曲がりなりにもこのイベントが定着し知名度も向上してきた。しかし、運営を直接担当しているねじめドラゴンボートフェスティバル実行委員会のメンバーも当初とは異なってきており、「南蛮貿易時代に中継基地であった沖縄も巻き込んでイベントを行ったらどうか」「一町で行っても規模拡大できないので、周辺市町と協力しながら2日間程度の広域的な大イベントにしたらどうか」などの意見が出てくるようになり、これまでのあり方を見直す転換期に差し掛かっている。

「ねじめドラゴンボートフェスティバル」は成長を続けており、21世紀には、これまでとはまた違った「ねじめドラゴンボートフェスティバル」を見せたい。

 

 

 

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