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事例47 鹿児島県・下甑村(人口2,905人 面積57.60km2)

〜こしきKOIKOI物語〜

 

1. 交流事業の契機

下甑村では、平成元年度から4年度まで、村主催のイカダレース大会を開催し、イベント前日には参加者との交流を実施してきた。しかし、台風等の影響で計画通り実施できないことなどを理由に平成5年度から中止され、若者交流事業がなくなっていた。

県内においても村の知名度が低いことから、村商工会の青年部が、村のPRと若者交流を目的に「こしきKOIKOI物語」を企画し、若い女性との出会いのきっかけを創出するために資金等も自分達で集めて、平成6年10月に実施した。その後、島をPRするため、夏のイベントとして海を生かした内容に変えられ、平成7年度からは村も宣伝資金として助成している。

 

2. 交流事業の経過・概要

1) 事業の目的

村では、竜宮伝説にあやかり、「新・竜宮の里づくり」を基本に村づくりに取り組んでいる。村には浦島太郎(独身男性)は多いが乙姫様(独身女性)が少なく、花嫁問題に苦慮しており、村を活性化するための大きな課題となっている。この事業では、都市部の若い女性達に島の良さを実感してもらうことを通じて、若者の交流による花嫁対策の推進や村のPR、交流人口の増加による村の活性化を目的に実施している。

2) 実施方法

・事業主体:下甑村商工会青年部

・ 募集方法:テレビCM、新聞広告、繁華街でのチラシ配布により村外の独身女性50人を募集

・予算規模:平成10年度実績257万円(うち村補助200万円)

3) 事業内容

<初日>

串木野新港にて出迎え、受付(11:50発〜手打13:15着)。午後2時から手打海岸でビーチバレー(3位までには特産品等の商品あり)、海水浴(2時間程度)、竜宮の郷での交流会(ゲーム等)。

<2日目>

午前:観光遊覧船で西海岸をクルージング(1時間30分程度)、海の幸バーベキュー、海水浴(ダイビング)、記念撮影。

午後:夕方5時の高速船シーホークで帰る。

 

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ビーチバレー(手打海岸)

 

 

 

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