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また、トライアスリートにレースを安全に、そして大いに楽しんでもらうため、バイク及びランコースの沿道は大会前日までにすべて清掃・除草が行われ、さらに、大会当日の早朝は全町民によって20kmにも及ぶバイクコースが清掃される。また、地元高校生により、ランコースにはスポーツドリンク・水・バナナ等が準備される。以上のように、この大会を通じて町民がボランティア活動に参加することにより、地域の連携、町のそれぞれの地区間の交流の促進など、地元住民の結束に大会は大きく貢献している。

 

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応援にも熱が入る

 

レースが始まると、町民は選手名簿を片手に選手の名前を呼んで応援する。中には、冷えたスイカを準備し選手に手渡す者、また、大漁旗を振って応援する者などもおり、沿道の声援にアスリートは大いに元気づけられ、笑顔で声援に答えている。レース終了後には完走パーティーがあり、参加した選手と地元住民の交流が行われる。この様な住民手作りのイベントに選手は満足し、来年の参加を心に誓い、大島町を後にする。このように、大会前からイベントが終わるまで、様々な交流の促進が行われ、大会は地域の発展に大きく貢献している。

 

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感動のゴール(町運動公園)

 

4. 交流事業の問題点と今後の展望

第6回大会を迎えた長崎大島トライアスロン大会は、多くの関係者から、町民手づくりのイベントとして高い評価を得ており、ボランティアとして参加している町民は、自分の限界に挑むアスリートの姿に感動を受け、自らの力で大会を支えているとの自信にもつながっている。

今後、長崎大島トライアスロン大会が、より魅力あるイベントとして発展し、また、大島の夏の一大イベントとして成長を続けるため、より多くのトライアスリートの参加を得て、更に交流の輪を広げ、町民による地域おこしを一層進展させるべく頑張っている。

 

 

 

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