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これらの実績を踏まえ、平成8年度には「尼崎市青少年野外活動施設・美方高原自然の家」が尼崎市により建設され、自然に親しみながら自立心や協調性を養おうと毎年多くの子供たちが本町を訪れ、町内の子供たちとも生活体験や遊びを通して触れ合う機会が設けられるようになった。

忠岡町についても同様に忠岡商工カーニバルへの参加をはじめ、平成2年に同町により建設された忠岡町民家族旅行村「ミカタヒルズ忠岡」を拠点として、子供会から老人会までのスポーツ交流や文化協会による交流作品展などの活動を続けている。

 

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ミカタヒルズ忠岡

 

3. 交流事業の効果

都市と農村の交流により、本町では、観光客等の交流人口については、昭和55年度の約4万人から平成8年度には約22万人まで増加し、年間に定住人口の約70倍もの交流人を受け入れるまでになっている。この結果、雇用機会の増加など経済面や文化面にも効果が波及している。

また、都市住民にとっては、普段触れることの少ない山々や緑、清流などの豊かな自然を実際に肌で体験することが可能となり、都市住民に都市化の中で失われてきたふるさと的な情感を満喫できる場を提供している。

 

4. 交流事業の問題点と今後の展望

草の根レベルで現在まで続けてきた交流活動も過渡期を迎え、活動のマンネリ化や活動の中心となる者の高齢化など、多くの問題が出現している。

また、活動の拠点となる施設の充実を図るため、開発が余儀なくされる一方で、町の資源である豊かな自然をいかに守り、生かしていくかが重要なポイントである。

交流が単にものの行き来や行事に終わることなく、長期的で深い結びつきとなるよう、都市部の人を引きつけるためのなお一層の魅力づくりと、これまで以上により強い絆としていくため、引き続き努力していかなければならない。

 

 

 

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