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事例24 三重県ふるさと振興協議会

〜過疎地域まちおこし交流会(ふるさとみえ)〜

 

1. 交流事業の契機

本県の過疎市町村である飯高町のまちおこしグループのICC(飯高コミュニケーションサークル)が、前年に初めて他県のまちおこしグループを視察したことを契機に、自分たちの活動をもう一度見つめ直し、平成5年度に、自分たちと同じような課題を持つ県内の過疎市町村の地域グループと互いに本気になって熱い思いを語る意見交換の場を設けることを目的に、官民を巻き込んだ広範囲なレベルでのシンポジウムを開催した。

この意向を受け、飯高町(行政サイド)がICCへのサポートとしてシンポジウムを共催、また、三重県ふるさと振興協議会(当時:三重県過疎地域活性化協議会)も飯高町からの依頼を受け共催に参加した。

この飯高町でのシンポジウムを契機に、県下過疎市町村(行政サイド及びまちおこしグループ)がその継続の必要性を認識し、三重県ふるさと振興協議会を調整機関として、翌年度以降順次開催していくこととした。

 

2. 交流事業の経過・概要

(1) 事業内容

県下過疎市町村(12市町村)のまちおこしグループ等が毎年当番市町村となり、行政とタイアップのもと、他の市町村のまちおこしグループ等を自分のまちに招き、自分たちが事業主体となって企画から運営までを行うシンポジウムである。シンポジウムの開催の目的は、県下過疎市町村のそれぞれのまちおこしグループ等が、自分たちの活動を通じて今考えていること、悩んでいることを中心に意見交換・交流を行い、「なかまづくりがまちおこしの原点」との考えのもと、過疎市町村間の交流の促進を図ることにある。

シンポジウムのプログラムとしては、その内容等について決まった形はなく、それぞれの開催グループに任されているが、概ねの傾向としては、県内外で活躍しているまちおこしの仕掛人等を講師に招き、講演、パネルディスカッション等を行い、その後参加者の交流会を行っている。

特に交流会では、開催市町村はもとより参加市町村もそれぞれの特産品を持ち込み、各市町村の特産品紹介を兼ねて味自慢を繰り広げている。また、参加市町村からそれぞれ地元の歌や踊り等を交えた市町村紹介も行われる。

 

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イベントのひとこま(南勢町)

 

(2) 事業主体

第1回のシンポジウム開催以来、事業主体・企画・運営は、原則として当該市町村

(県下過疎市町村)のまちおこしグループもしくは、まちおこしグループのネットワーク(民間サイド)とし、当該市町村(行政サイド)と三重県ふるさと振興協議会が共催に参加するという形で進めてきている。

 

 

 

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