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事例20 岐阜県・久瀬村(人口1,609人 面積94.33km2)

〜都市交流事業・交流施設整備の概要と今後の展開〜

 

1. 交流事業の契機

「久瀬村」は岐阜県の西北部、揖斐川上流の山村で、村の総面積9,480haの約95%を森林が占めている。村の中央部を揖斐川が南北に流れており、その揖斐川と支流の河川沿いの河岸段丘に8ヵ所の集落が点在している。地域の立地条件から、これといった産業が育ちにくく就業の場も限られており、若者が都市部に流出している。その結果、過疎化が進行し、人口の減少・高齢化の進行・独居老人の増加・出生率の低下などの深刻な問題に直面している。当村は、豪雪地帯・振興山村・過疎地域などの特定地域の指定を受けていることから、その他地域との格差を是正し、地域住民の福祉の向上を図るため、各個別法による各種計画を樹立し、実施している。また、村の総合計画により、順次各種の事業を着実に進め、本村の特性を十分に活かし、21世紀を迎えるにふさわしい当村の姿を展望し、『活力ある明るい村づくり』を基本構想に様々な施策を計画し、実施している。

当村は、「揖斐関ケ原養老国定公園」「岐阜県立自然公園」の指定を受けるなど自然環境に恵まれている。こうした地域の特性を活かし、農林業の振興を根幹としつつ、豊かな緑と清流を活かした観光開発や体験施設整備等による地域間交流の場を創設しようと、揖斐高原に夏季のキャンプ場、冬季のスキー場を新設する「貝月リゾート」整備を昭和59年度から始めた。また、平成6年度には、農体験をベースに交流と村の活性化を図るための農業体験交流施設「月夜谷ふれあいの里」整備を始めた。

こうして整備しつつある施設と当村の地域資源の有効利用を図るためのソフト事業として、昭和62年度より、近隣都市の大垣市との相互交流を通じて、地域の農業に対する正しい理解と意識を深めることと交流人口の増大を目的とした「都市と農村を結ぶ交流事業」(以下、都市交流事業という)を始めた。

 

2. 交流事業の経過・概要

「貝月リゾート」については、昭和59〜62年度にスキー場ゲレンデ整備、ロッジおよびコテージ5棟・バンガロー15棟の建設などを行い、平成3〜6年度に野外ステージ、コテージ2棟、貝月山登山道整備などを行った。また、平成7年度には全天候型テニスコート4面、休養・休憩施設「栃の実荘」建設(客室8、ビュッフェ等完備)、キャンプ場等の整備を行い、平成8〜9年度には温泉掘削、温泉スタンド建設と、施設整備を順次行ってきた。

農業体験交流施設「月夜谷ふれあいの里」については、平成6〜9年度に体験学習受入施設(農産加工体験室、食材供給交流室、厨房など)、体験農園整備1ha、交流促進センター整備(コテージ6棟)、広場等整備(釣り場、水車小屋、芝生広場)など、都会には無い自然環境と調和した施設を整備してきた。

 

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