日本財団 図書館


271-1.gif

陶芸教室

 

3. 交流事業の効果

日本上流文化圏研究所では、上流圏の哲学と文化の確立として、町民塾「上流人のための上流学講座」を開講している。また、世界と日本の上流文化圏情報の受発信と交流の中で、インターネット環境の整備や、日本上流文化圏文庫の刊行、ライブラリーを整備している。そして研究所機関誌の発行やホームペ―ジの制作を行い、普及活動に努めている。

早川町の地元に密着した活動としては、地域資源の再発見と題し、早川の上流文化資源の発掘を行っている。具体的には、ちょうちん展・奈良田の暮らしと方言展を開催し、他にも遊びの歳時記づくり、食文化の調査、ヤマトイワナの調査などを実施している。

また、研究所の趣旨に賛同した全国の上流圏の市町村が一堂に会し、年1回シンポジウムを開催するようになった。

 

271-2.gif

食の研究(そばうち)

 

271-3.gif

上流圏シンポジウム

 

4. 交流事業の問題点と今後の展望

早川町では町の交流促進センター内に日本上流文化圏研究所を設立して3年目を迎えた。設立当初は、テーマの大きさに何から手をつけてよいのか暗中模索の状態だったが、全国のネットワーク理事の助言と協力により、少しずつ研究成果を上げつつある。

今後は、研究所の活動の成果が、広く全国の上流圏に生き続ける人々の共鳴を呼び、地域を超えた連帯・交流を促すこと、さらに20世紀の最後の遺産として新しい世紀を切り開く思想と行動のひとつの模範になることを目指して、多くの上流圏と交流を深めながら、活動を推進していきたいと考えている。

 

 

 

前ページ   目次へ   次ページ

 






日本財団図書館は、日本財団が運営しています。

  • 日本財団 THE NIPPON FOUNDATION