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3. 交流事業の効果

連合東京にとっては、高柳との交流により、改めて地域社会での人と人との繋がりや、本来人間が持つ助け合いの大切さを実感し、ボランティア活動、自然環境の大切さ、高齢化等に対する意識付けがなされた。

また、高柳にとっても交流による波及効果は大きく、地域住民には都会の若者との対話が大きな精神的支援となっており、町としても最新情報・ニーズの入手を含めたアンテナショップ的な期待が高まり、経済効果にも大きな成果が得られている。

 

4. 交流事業の問題点と今後の展望

交流は全体的な広がりを見せているわけではなく、限られた範囲内でしか行われてないことから、大きな輪となるために今後もお互いに理解を深めていく必要がある。

また、交流の契機ともなったボランティア活動についても、緊急時の即応体制がいかにすればスムーズに取れるかなど、検討する余地が多い。

今後は、高柳町と「連合東京じょんのびの会」がさらに理解を深め、パートナーシップにのっとり、少子・高齢化時代における高齢者介護や過疎地域の課題についてともに考え、都会とふるさとが心豊かに“じょんのび”らしく交流を深められるよう「ふれあい交流協定」実現に向けて互いに努力していきたい。

 

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地元の人の指導で翌日使う「かんじき」をつくる

 

< 参考 >

◆「雪堀ボランティア」の実績

第1回 1995/2/9〜2/12 32名参加(門出、荻ノ島地区)

第2回 1996/2/9〜2/11 36名参加(門出、荻ノ島地区)

第3回 1997/2/8〜2/10 59名参加(門出・田代、荻ノ島、山中・塩沢地区)

第4回 1998/2/7〜2/9 55名参加(門出・田代、荻ノ島、山中・塩沢地区)

◆「雪堀ボランティア」の内容

初 日:地域の人々の指導により雪掘に使う「かんじきづくり」を行ないながら交流。

2日目:地域の人々の指導により雪堀を行い、夜は地域の人達と交流会を実施。

3日目:感想等を発表しあい、総括を行なう。

 

 

 

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