この施設には年間16万人を超える利用者が訪れ、地元の農産物の直売や特産の手打ちそば、村の特産品を食材とした料理、宿泊など売上は2億円を超えるようになった。また、ジャズをきっかけに話題性のある村として雑誌等にも取り上げられ、行ってみたい村から住んでみたい村へと変わりつつあり、首都圏からのIターン者の定住、また村で造成し分譲した南郷グリーンタウンは購入者の半数以上が八戸市や県外など村外の人となっている。
4. 交流事業の問題点と今後の展望
ジャズの村としてのイメージが定着しつつある中で、年に1回だけのジャズフェスティバルの開催だけでなく、通年でジャズと接する場、ジャズを通じての交流の拠点としての場が求められているほか、来場者が年々増加してきているため、会場の拡充整備等課題も生じてきている。しかし、ジャズフェスティバルをきっかけとした村民の意識変化、農協、加工グループ等の新たな特産品開発への取り組み等、これらはジャズを通じての交流人口の増加による影響が大きく、今後もフェステイバルの開催の他、更にジャズと結び付けた地域間交流、国際交流へも積極的に取り組み、より幅広い交流人口の増加を図っていく。