事例7 青森県・深浦町(人口9,572人 面積315.34km2)
〜滞在型交流施設 WeSPa(ウエスパ)椿山〜
1. 交流事業の契機
当町の椿山地区は、青森県の西端に位置し、その海岸線の景観の素晴らしさから津軽国定公園に指定されている。また、日本海に大きく張り出した半島状の椿山は、ヤブツバキの北限の自生地として、貴重な位置を占めている。
また、背後には、世界遺産(自然遺産)に登録された「白神山地」の主峰「向白神岳」や「白神岳」が一望できる。
さらに椿山地区の海岸には、昭和40年代から温泉が自噴していたが、未利用であったことから、この素晴らしいロケーションと温泉資源を活かした交流施設の整備を目指したものである。
2. 交流事業の経過・概要
1) 平成5年度、平成6年度の2ヶ年事業(国土庁の過疎地域滞在施設整備モデル事業)で、南欧の避寒地をイメージした石積風コテージ5棟10戸、温泉を活用した開閉式露天風呂、センターハウスなどを整備した。
2) 平成7年4月のオープン以来人気を博し、夏季の最盛期には満員で、予約を断る人数が定員の何倍にも及んだことや利用者から飲食提供施設の整備を望む声が多かったことから、施設の拡充整備を図ることとした。
3) 平成9年度から5ヶ年事業(自治省の特定地域における若者定住促進等緊急プロジェクト)で、クリーンエネルギーである風力発電施設と、世界遺産「白神山地」を一望する展望所の2施設の整備をメインとした、「白神エナジーパーク整備事業」として、WeSPa椿山を含む周辺の整備を実施することとした。