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事例6 北海道・忠類村(人口1,886人 面積137.54km2)

〜ちゅうるいまるごと体験交流〜

 

1. 交流事業の契機

忠類村は、道東十勝平野の南部に位置し、西には日高山脈を望む、緑豊かで自然に恵まれた村である。

基幹産業は、てん菜や馬鈴薯、小麦、豆類などの畑作と酪農である。十勝地方の農業は、恵まれた土地資源を生かし、規模の拡大や基盤整備を図りながら、北海道内でも多くのシェアを占めるが、我が国の農業全体が依然として厳しい状況にあるため、離農者の増加、後継者不足が続き、平成2年の国勢調査で2,013人あった人口が、平成7年の調査では1,871人と過疎化が進展している。このため、村では平成8年度から定住促進事業を推進しており、その一環として、埼玉県上尾市との交流事業を実施している。

上尾市と忠類村は、昭和50年から子供会の間で交流が続いており、今年で24年目を迎える。上尾市から忠類村を訪問した子供は400名を超え、現在では子供達の交流のみにとどまらず、物産などの各種の交流事業を進めるまでに発展している。

 

2. 交流事業の経過・概要

平成9年度から上尾市民を対象として、「ちゅうるいまるごと体験交流」事業を始め、昨年は18名、今年は19名の参加者があった。参加者は1人3万5千円の負担金を支払い、村内の農家や村営の温泉宿泊施設に宿泊し、パークゴルフ、酪農家見学、イモやトウモロコシなどの農作物の収穫、砂金堀めや乗馬を体験した。特に今年から実施した乗馬体験が好評だったほか、農作物の収穫などに人気があった。

 

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農作物の収穫作業で農業機械の運転も体験

 

 

 

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