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事例4 北海道・猿払村(人口3,087人 面積590.37km2)

〜サハリン州オジョールスキィ村との交流〜

 

1. 交流事業の契機

猿払村は、日本最北端の地、宗谷岬から車で約30分のオホーツク海に面した水産業と酪農の村である。戦後すぐの時期は、緊急開拓事業と炭鉱の開山により、転入者が多かったが、農業と漁業の不況や炭鉱の閉山により昭和30年以降減少を続け、昭和35年の国勢調査人口は8,319人であったが、平成7年度には3,121人に減少している。

昭和14年にソ連の貨客船インディギルカ号が暴風雨のため猿払村浜鬼志別の沖合で座礁転覆事故を起こした。村民総出で救助活動を行い、約400名を救出したが、720名の犠牲者が出た。地元では毎年犠牲者の供養を行っていたが、昭和46年にインデイギルカ号遭難者慰霊碑を建立した。この事故を契機として、ソ連と猿払村の交流が始まった。

 

2. 交流事業の経過・概要

昭和63年7月、猿払村漁業協同組合と猿払交易株式会社に、サハリン州漁業消費協同組合から海産物の増殖に関する合弁企業設立の申し込み等があったが、実現を見なかった。

また、同時期、サハリン州オジヨールスキイ村から、猿払村代表者を招待したいという申し入れもあり、平成2年6月に村長、議会議長、産業界、労働界からの代表団14名がオジョールスキィ村を訪問し、各界代表者との懇談の後、姉妹関係促進に関する議定書を調印した。

 

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皆で一緒に盆踊り

 

 

 

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