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この事業は着実に進んで、今までで42名の中学生が向こうへ行っています。似たような数のフランスの子供がこっちへ来ている。これもホームステイですので、大変は大変ですね。

それからもう1つは、宮崎県の東郷町の国際交流員の母国への派遣事業です。これは交流というより海外研修と考えたほうがいいので、今回の報告書には書かないほうがいいと思っています。国際交流員の母国へ、大人と子供を9泊10曰ぐらいで行くんですけど、これは海外研修ですね。そのときによって行く場所も違いますし。ですから、恒常的に相手がいるわけじゃなくて。向こうでホームステイを1日ぐらいやるようですけど、間にエージェントが入ってますから。今はエージェントが入ってもホームステイはできるようですね。だから、交流というより海外研修と考えたほうがいい。

村井委員 今の百済の里の話はですね、このあたりだったら平家の落人村の話ならそう珍しくもありませんけれど、素材がやっぱりいいですね。

そして、村の人全体がこの交流にかかわっている。そういう点では、一番典型的な交流みたいな感じでおもしろいですね。

青野委員 名刺もハングルでふった名刺です。交通標識にハングルを書こうとして、それだけはだめだと言われたと言ってましたけどね。学校の中にもいろんなところにハングルが書いてあります。

柴田委員長 そろばんは、雲州そろばんなんていって、僕らも、子供のころ雲州そろばんてよく名前を聞きましたね。横田町っていうのは出雲なんですか。

近岡専務理事 ええ。

村井委員 向こうへ送るそろばんも、みんなが使い古したようなものを集めて送るというようなことをやってるようですけれども、やっぱりそろばんをつくる人がそれを提供するというふうな形になるといいのですが、地場産業というと、地元の人が全部かかわってるようですけれども、結局、一部の人なんで、そういうところはまた難しい問題を抱えておりますね。

青野委員 これ、そろばんが日本で小学校の必修から外れたんですよね。それで、かなり打撃を受けた。

柴田委員長 そろばん塾はね。ただ、数学的な頭をつくるのに非常にいいということで、親がそろばんはうまくならなくてもいいけどそろばん塾へ行きなさいという人はいるようですね。

村井委員 調査へ出かけるちょっと前に地元の新聞に載っていたんですが、小学校教育にパソコンばっかりで教えているけど、あれはえらいことになる、そろばんを教えないといけないというようなことを言っておりましたね。ですから、おくれたというか、低い計算能力を高めるためにそろばんで教えるというだけではなくて、21世紀にかけて、このそろばんの持つ意義が大事なんだという、そういう積極的なことも言ったらいいんじゃないですかと申したのですけどね。

 

 

 

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