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これがみそなわけですね。この森の集いはどういうことをやるかといいますと、森林の伐採とか枝打ちとかそういう体験作業、それから地元の手づくり料理などの交流会、地元の人の家に滞在して地元の生活を共有するとか、そういうことなどもやって、都市住民のほうは山村の森林育成の大切さを認識することができたし、地元では、都市の人たちと特別村民という観点で20年の間、交流機会を得る。そういうことで、これは非常におもしろいなと。成功しているんじゃないかなという印象を受けました。ある地区の中年のご婦人方と小一時間くやらい懇談したんですけれども、前はほとんど人の前では話もできないような人たちが、もう非常に元気になっちゃって、我々相手にぽんぽんぽんぽんと、活発に意見を出したりして、交流の効果が上がってるんじゃないかなと思いましたね。

まだいろいろ問題はあると思いますが、これは体験交流型としては成功しているんじゃないかなと思います。

柴田委員長 20年間、通う費用は、1年にいっぺんでも、それは各自が…。

太田委員 それは各人でしょうね。ただ交流会はいっぺん100万円ぐらいかかるらしいですけど、それは地元で。

柴田委員長 旅費を出して行っても楽しいという感じなんでしょうね。

太田委員 そうでしょうね。それで、単なるその場だけじゃなくて、年賀状を交換したりとか、何かいろいろいい効果が出てるらしいですね。

柴田委員長 もっとも20年間の投資をしようという人だから、かなり余裕のある人なんでしょうな。

太田委員 投資目的にやった人もないわけではないんだけれども、だけど木材も値下がりしちゃったんで、それはもうだめになっちゃった。(笑)

柴田委員長 だめだけどね。福島県の飯舘村はどうだったですか。農の大地に生きる会とかっていうのがあったようですが。

太田委員 これもね、ちょっと説明するといろいろと長いんですけどね。初め、東京をターゲットにしてやってたんですよね。ところが、これ、はっきりお聞きできなかったんですけれども、あんまり東京相手、大都市相手の交流というのは、ターゲットが大きいんでつかみどころがなくて難しいということがあると思うんですよね。だんだんもうちょっと近間へ行こうということで、今は、例えば福島市の団地内に特産品の直売所をつくったりとか、そういうことで、今はわりあい近間政策をとっているみたいですね。

柴田委員長 そうですか。

それじゃ、次に進ませていただいて、同じ福島県で常葉町のカブトムシ。これは、どうだったんですか。

 

 

 

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