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最初は、町民が中心になって積んでいったんですが、あるときにマスメディアに取り上げられて、これはおもしろいというので、道内をはじめ全国から石を積みに来るというような話を聞いてきました。中には、みずから石を持参をしてということでありまして、そういう意味では、ほんとうにひょんなことから全国的に有名になってしまったケースなのかなという気がいたします。

柴田委員長 それから小田切さん、もみじまつりというのも、これは高知県吾北村であったんじゃなかったでしょうか。

小田切委員 はい、これは高知県の吾北村というところなんですが、高知市の北部に位置しているところです。これも、そういう意味ではたまたまということなのかもしれませんが、全国育樹祭がこの村で平成4年に開かれまして、その会場跡地をうまく活用できないかということで、周辺に程野の滝という滝があるんですが、そこと組み合わせることでイベントを開きたいということで開いたのが、このもみじまつりです。期間中は、5,000人ぐらいの入込み客があるんです。高知市を中心とした入込みがあるんですが、最近では、高速道路の開通に伴って瀬戸内方面からの入込みも多いという話をしていました。

また、これは後で総括のときに話をしようと思っていたんですが、村内を通る国道が、今は、瀬戸内側に出るには峠道を越えないといけないんですが、間もなくトンネルが開通をするという話があります。それから瀬戸大橋、それから高速道路も高知市内まで入ってきたということで、村の人は、「風穴があく」というふうな表現の仕方をしていましたが、そういうインフラ…、基礎的な道路であるとか、トンネルであるとか、そういうものの開通する効果というのが、そういう意味では交流人口を増やすということに、ここの場合では結果的につながっていますし、精神的な面でも、風穴があくという言葉からあらわされるように、一筋の光が差すというんでしょうか、そういうものをきっかけとして、もう少し、地域で頑張ってみようというふうな動きが出てきて、ケースとしてはおもしろい話だと思います。

柴田委員長 青野先生、佐賀へいらっしゃったんですけれども、佐賀でも何かイベントをいろいろやっているように伺ったんですけれども、ちょっとご紹介いただけませんか。

青野委員 富士町に古湯温泉という温泉があるんですけど、そこでの映画祭が定着してまして、昭和59年から、毎年秋口にやっています。3、4日の開催期日で。

柴田委員長 野外ですか。

青野委員 野外ではありません。山村開発センターという町の施設を使っています。そもそもは、映画が好きな地元の青年が何人かで、ひとつ映画祭をやってみようというのが始まりです。

 

 

 

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