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柴田委員長 そうですか。それはありがとうございました。今の県境を接しているところで16市町村のつながりでの交流、これは都市との交流というよりも、むしろ県境を接している、大体はみんな過疎地でございましょうけれども、それがお互いにいろいろなものをやろうという、そういう意味での提携で大変おもしろい試みだろうと思うんです。

同じように、かなり前から同一名称のところで何かやるとか、あるいは鬼に縁があるところは何かやるとか、そういうのが随分ありまして、私の行った和歌山県の清水町では、全国に清水という町が3つあるそうで、そのほかに清水市という大きな市はありますけれども、町は3つあると。ただ何か、あまり意味がなくなってきたなということを町長はおっしゃっていましたけれども。同じように、青野先生、南郷村も何かやってたようですがどうなんですか。

青野委員 南郷という名のついた町が、宮崎県にも1つあるんですけど、全国では5つその名のつく町村があるんです。平成2年からその5町村が「南郷サミット」を、輪番制でやってるんです。最初は地元産品をどうやって売るか、アンテナショップを都会に出そうなんていう発想があったみたいですけど、実際はそれができなくて、町村長以下役場のしかるべき人たちが1年に1回集まって情報交換をしているというのが実態みたいです。二巡して、ことしが9回目なんですけど、来年ぐらいには今後どうしようかということが話題になるでしょう。お金は各町村が毎年15万円負担しているようです。たまたま名前が一緒だったんで始めた訳で、お互いの抱える状況を理解し合うという点ではよかったようですけど、実際、販売促進事業をやろうとしても、それぞれ違う思惑もありますし、既に大都会に向けて商品をかなり出している村もあったりで、歩調がそろわないようですね。ですから、最初はサミットブームの中で打ち上げたのはいいんですけど、これ以上続けても意味のあることなのかどうかという段階に来ているようでした。

柴田委員長 私の行った清水町も同じような感じでございました。今、お言葉にあったようにサミットブームというのが、一時、随分、にぎやかでしたね。そのうちに、源頼朝に縁のあるところとか、平家に縁のあるところとか、鬼に縁があるところとかいろんなのが出てきたけれども、1回目はいいけど話が続かないという感じがどうもいたしますね。

次のことにまいるようにいたしまして、都市を選んだ交流というのは、先ほど専務理事からお話があったように、自分の町村に何か施設をつくりたい、いわば少年自然の家でも、あるいは林間学校でも、そして特定の市の人が来たらいい、そのために何かつくろうというのから始まったんでしょうが、このごろはもっと多彩になってきたということを非常に感じますね。私なんかも、いつか、旧野岩線ですね。今、何鉄道というんですか、浅草から出ていって鬼怒川のほうを通って会津へ行く路線は。

渡部課長補佐 東武と、それから中間が野岸鉄道、会津高原駅から先は会津鉄道。この3つの路線で連ねています。

 

 

 

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