3 青少年体験交流事業
これは、平成5年度から始められた南郷村と川崎市の小学生の相互交流事業である。これは、交流相手の川崎市が大きな自治体であるので、南郷村を含む日向東臼杵南部の1市2町5村が宮崎県側の交流相手となっている事業の中に位置づけられている。南郷村から川崎市への派遣は「百済っ子ふれあい探検隊」、川崎市から南郷村への受け入れは「ふれあいキャンプ」と呼ばれている。
(1) 契機と目的
川崎市の臨海工業地帯とその周辺部は、在日韓国人居住者が多い地区である。この地区にある桜本商店街でこの人たちとの共生の町づくりを進めようとしているときに、NHKラジオで南郷村の「百済の里づくり」を聞いた。これがきっかけとなり、この交流事業が開始された。