日本財団 図書館


1 庄内町の概況

 

(1) 位置、地勢

庄内町は、大分県のほぼ中央に位置する中山間地域の町で、豊かな自然と伝統芸能の神楽の里として知られる。(図1)

東は挟間町、南は野津原町、直入町、久住町、西は湯布院町、九重町、北は別府市に接し、県都大分市へは25kmの近距離にある。東西20.8km、南北15km、総面積140km2

北に城ヶ岳、雨乞岳が東西に連なり、南に烏帽子岳、熊群岳、西に花牟礼山、黒岳がそびえ、中央に時山がある。総面積の84%は山林原野で占められている。自然公園面積は総面積の20%。河川は、湯布院町に源を発する大分川が主流で、これに小挟間川、阿蘇野川、芹川が合流している。これら各河川の両側が段丘状となり、これが主な耕地で総面積の12%を占める。土地は肥沃で水利に恵まれている。

 

図1 庄内町位置図

151-1.gif

 

(2) 沿革

庄内町は徳川時代、阿南、南庄内は府内領に、東庄内は延岡領と肥後領に、西庄内は天領と延岡領と府内領に属していた。明治22年町村制施行で、阿南村、東庄内村、西庄内村、南庄内村になった。阿蘇野は大友時代、朽網領に属し、後に岡藩の所領となり、明治初年廃藩により岡県となったが、明治4年大分県に包括され、明治8年に村合併で直入郡阿蘇野村と改称、昭和25年大分郡に編入された。昭和29年町村合併促進法に基づき前記5ヵ村が合併して庄内村が誕生、昭和30年町制施行により庄内町と改称、現在に至っている。

 

 

 

前ページ   目次へ   次ページ

 






日本財団図書館は、日本財団が運営しています。

  • 日本財団 THE NIPPON FOUNDATION