(2) 祭りの内容
祭りの内容を平成9年度の祭りから見ると、多種多様であることに驚かされる。役場前広場がメイン会場となるが、農産物品評会は役場ホールで、「私の趣味展」と「手作り食品コンクール」は役場の隣りの公民館で、グランドゴルフ大会は村民グランドで、ニジマス・ヤマメのつかみ捕りは学校のプールで、それぞれ行なわれる。メイン会場では、飲食店が並び農作物や海産物・林産物、地場産品、家具、タイヤ、豆菓子等の売り場が設けられている。イベントとしては、バルーン係留飛行、綱引き大会、木登り競争、ジャンケン大会、ビンゴゲーム大会、カラオケ大会、合鴨レース、バナナの競り売り、などが行なわれる。足の便は、殆んどの参加者がマイカーであるため、三瀬小学校・中学校の2校の校庭が駐車場となる。
出店の殆んどは地元農家や地元の団体によるものだが、海産物など地元では出店できないものについては11〜12の業者が出店している。
祭りのPRは福岡放送(FBS)が無料でしてくれる他は、これまでの参加者約2千名には案内状を郵送している。
(3) 成果と問題点
村を挙げての祭りの取り組みは村のイメージアップとPRに大いに役立っている。また、農作物や地場産品の生産への取り組みが生まれるなど、村の活性化にもつながっている。
事業費は公式には平成10年度については300万円(村・商工会・農協などからの協賛金)であるが、実行委員会を構成する団体や個人の負担もあり、また労働力はすべてボランティアである。今後は都会からの参加者をどのようにこの事業に組み入れていくのかを検討することが必要となってくるものと思われる。祭りの「お客」ではなく「主体」として都会人をどう組織するのか、という課題である。そうすることによって、交流の新たな展開が模索されよう。