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1 三瀬村の概況

 

三瀬村は、佐賀県北東部を占める脊振山地の中央部に位置する面積40.7km2、人口1,738(平成7年国勢調査)の山村である。村域は標高374m(東部の北山ダム湖の満水面)〜967m(最高峰金山の山頂)の間に広がり、その51%を山林が、33%を原野が占める「高原の村」である。国道263号線が村域を南北に走り、北は昭和61年に開通した三瀬トンネル(約1.2km、有料:片道200円)を経て、隣接する福岡市(人口128万)の中心へ約25km、南は県都佐賀市(人口17万)へ約20kmの距離にある。(図1)

人口動向は、図2に示すように、微減傾向を示しているが、平成2年〜7年の減少は13人、減少率は0.7%と横這い状態にある。就業人口も昭和60年・平成元年・7年に1000人前後で横這い状態にある。この中で目立つのが老齢人口とその割合が、とくに昭和60年以降大きく増加していることである。平成7年の三瀬村の老齢化率は24.3%となり、佐賀全県の17.8%をかなり上回り、県下49市町村の中で6番目に高い。

通勤のための日々の人口移動については、村内常住の就業人口の村外流出は22.6%、村内従事の就業人口の村外からの流入は30.7%である。流出入先ともほとんどが近隣市町村と佐賀市とである。

産業構造を就業人口構成から見たのが表1である。農業は依然としてこの村の基幹産業であり、就業人口の約4分の1を占める。

 

図1 三瀬村位置図

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