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1 常葉町の概況

(1) 位置、自然

常葉町は、福島県の中東部、阿武隈山地の南部に位置する。(図1)起伏の多い山間地帯である。標高430m。総面積84.41km2。東南方の阿武隈山系最高峰の大滝根山(1,191m)をはじめ周囲を山々に囲まれ、総面積の67%を山林野が占め、耕地は16%と少ない。

気候は内陸的で、年間平均気温は10.9℃と低い。山岳気象の影響を受け、霜冷害を受けやすい。河川は、大滝根山を水源とする大滝根川と、檜山(992m)、鎌倉岳(967m)を水源とする檜山川が市街地の入り口で合流し、大滝根川として東西に流れている。

 

図1 常葉町の位置図

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(2) 沿革

昔、常葉町は三春藩に属し、相馬街道の中間にあって宿場町として栄え、藩政時代から馬産の地であった。常葉一帯で育った馬は三春駒の名で広く知られた。

常葉町の先住民は、各所から出土する縄文土器や、さらに以前の石器の発掘などから、約8千年前から居住していたと推定される。発達した集落の形成は、古代延暦年間に坂上田村麿によって創建されたと伝えられる延喜式内子松神社の鎮座によって明らかとされている。

 

 

 

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