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(2) 年間費用

平成10年度の事業予算は、14,544千円となっている。参加者からの受講料収入は2,685千円程度で、12,000千円弱は町からの「芸術文化鑑賞事業補助金」として予算化されている。

参加者の負担は、次の通りである。参加者にとっては、一流の指導を受けられるにも関わらず参加費用が安いのも魅力の一つとなっている。(表3)

 

表3

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(3) PRの方法

これまでにセミナーに参加した人たちへのダイレクトメールとチラシが中心である。ダイレクトメールは約200通投函している。チラシは、東京、大阪、京都、神戸で開催される一般のコンサート会場で、合計約10万枚配布している。

 

(4) 住民参画の状況

一流の演奏にふれるコンサートや、小中高生を対象にしたクリニックなどのほか、セミナー初日に行われる交流会は、地元ボランティアが積極的に関わってくれているという。特に海外からの演奏家を招くようになってから、地元の茶道や華道のサークルが行うもてなしが好評を博している。

 

2-1-4. 苦労・工夫した点

これまで指揮法講座とコンサートだけしか実施してこなかった時には、この事業がいかに全国的に見て非常に希有な取組みであるかの理解を地域住民に得られるまで、非常に努力を要したという。専門的なイベントであるだけに、広く一般住民を対象としたものには、なかなかなり難いのが実状である。しかし、地元小中高生を中心にクリニックを開催するようになってからは、少しずつ地元の理解も得られるようになってきたという。

 

 

 

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