日本財団 図書館


(1)開先形状

開先形状は継手部の厚さに応じて考慮する。

a)船底ロンジの例(図13参照)

 

061-1.gif

図 13

 

061-2.gif

図 14

 

b)船側ロンジの例(図14参照)

(2)溶接順序

拘束を効かせ、平坦度に注意しながら溶接を実施する。溶接順序の1例を図15に示す。

 

061-3.gif

図15 溶接順序(スカロップを設けること)

 

7. スロット部の形状と溶接

隔壁やトランス(船底フロアプレート、船側トランス、甲板トランス)との交叉部のスロットの標準形状は図16のように、スチフナー部のフランジ(パイ形材寸法図のBb)の両側に半径15mmの半円(図の左側は半径10mmでも可)を描いて空隙を設け、左の下端は回し溶接が出来るようにBb+15mm程度とする。このスロット部の形成はプレス作業による打ち抜きが望ましい。なお、巳を得ない場合は、スチフナー部のフランジを切り欠いて差し込む方式を用いてもよい。

 

061-4.gif

図16 スロット部の標準形状例

 

061-5.gif

図17 溶接順序

 

 

 

前ページ   目次へ   次ページ

 






日本財団図書館は、日本財団が運営しています。

  • 日本財団 THE NIPPON FOUNDATION