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図11 ウエブ切開き後の曲げ加工例

 

(3)2次曲げのある場合(図10参照)は、上記の方法に線状加熱を併用する。この場合、線状加熱の温度管理に留意することが必要である。

(4)複雑な形状の個所は、場合によっては、板またはスチフナー部のウエッブを一部切断して曲げ加工した後、溶接接合して復原するなどの方法がある。

図11はスチフナー部のウエッブを名が手方向に切り離し、それぞれ曲げ加工後、溶接する例である。ウエッブ部を切断除去後、板部を曲げ、別に曲げ加工したバルブプレー卜を接合するのも一方法である。またフランジからウエッブにかけてV型の切欠を入れ、蝦曲げをすることもある。

(5)スチフナー部に曲げと捻りが加わる場合、前項のように曲げ加工が最も困難になる。この場合の解決は、船形やロンジの通し方を工夫して、2次元曲げの組合せに変更する方法が良い。

 

5. 切断

切断は特に困難はないが、板と防撓材の個所では切断面積の分布が異なるので、カッターに工夫をすることも必要である。図12は、ポータブルソーで、パイ形材の板部をマーキングに沿って曲線状に切断中の写真である。

 

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図12 パイ型材板部の切断作業

 

6. 幅方向の溶接

パネル相互のシーム溶接は平面や甲板構造ではMIG自動溶接を並列にする。例えば図のように拘束治具を使用するのも良い方法である。

パイ形材は所要の長さのものを購入するから、ブロック内でのバット溶接は先ずないと考えられる。しかし場合によっては幅方向の溶接つまり長さを長くする接合も必要(ブロック継手に多く見られる)となる。

 

 

 

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