図3は水圧に対するパネル中央の撓みの変化を示したものである。 3次元FEM計算の結果は実験結果とよく一致しているが、平面歪み状態を過程している2次元FEM計算と前述の近似計算はかなり小さい撓みを与える。これは、防撓材が完全に剛で変形しないと云う条件を仮定しているためであるが、実際は防撓材が縦曲がりと横倒れを生じるため、防撓材の面外変形がパネル中央の変位に加算されるからである。一方図4に示した幅方向の応力分布は、何れの計算法による結果とも実験結果と良い相関が示されていて、不等厚断面の2次元モデルによる簡易計算で、実用上十分な応力分布が得られることが確認された。
5. まとめ
皮材と骨材とを一体にした押出型材をアルミニウム合金船の船体構造に使用す